聴き手を忘れていると思う

森進一の「おふくろさん」で、作詞家が元の歌詞にない改変部を足して歌ってると怒っているらしい。
おまけにこの件でJASRACが尻馬にのって「著作権侵害だ」とか騒ぎだしている。
こういう著作権がらみの問題でいつも思うのだが、どれも見事に聴衆に対する考慮が見られないと思う。
森進一が悪意をもって「おふくろさん」を改変したとは思えないし、その改変バージョンにしたって、
コンサート等でかなり長く歌われてきたようだ。
これはいわばジャズシンガーがメロディにアドリブをいれるのと同じようなもので、
それがイカしていれば改変ありきで熟成させたほうが聴衆も喜ぶのではなかろうか?
「おふくろさん」も改変バージョンをオリジナルとして愛聴してる人も多くいるのだし、
ましてやその改変バージョンでも印税をもらってきている作詞家が、
改変バージョンの愛聴者の楽しみまでうばう権利があるのだろうか?
この作詞家(もう名前を書く気すらしない)もJASRACも権利を振りかざすだけで、
自分たちが扱っているものの本質を全く見ていないと思う。
オバタは歌は聴かれてナンボ、口ずさまれてナンボだと思う。
自分が書いた歌詞がそんなに大事なら、いっそ売り出さずに金庫にでもしまっておけばいいのだ。
このあほう。


 

「聴き手を忘れていると思う」への2件のフィードバック

  1. 音楽関係の著作権問題って特にそうやでなー。

  2. ★ワタナベ氏、かきこさーんくす!!
    >特にそうやでなー。
    なんでやろね。他人の権利管理というのはよっぽど甘い汁なんやろなぁ(笑)

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