体罰

このところテレビでニュースを見ると「体罰」の話題ばかり。

例の事件をキッカケにこれまでのことが噴出しているのだろうが、
それにしても途切れることなく次々に事案が出てくるってのは
恐ろしいと同時にその量に凄いなぁと思ってしまう。

そんな中、オリンピックメダリストの柔道家の
例のわいせつ事件の有罪判決に対する即刻控訴や、
体罰指導者に対する現政治家の女性柔道家の
フォロー的な「私には体罰なかった」発言が
とても引っかかった。

上記の二人の柔道家の行動なり発言を見ていると、
どうも「勝てば、強ければなんでもOK」という思考を感じる。

つまり、強いから教え子を手籠めにしていいし、
逆に強くてかてれば体罰指導者も何も言わない。
弱いものは酷い目にあって当然で、
強いものは弱いものの処遇などべつに気にせず、
強いのだからしたいようにすればいい。
そんな風なニュアンスを強く感じたのだ。

罪を認定されても反省の間も置かず、リベンジマッチで勝てば良いとばかりに
即刻控訴出来る精神しかり、国民のために働く議員の身分で
「私は体罰指導受けなかったから」とコメント出来ちゃう精神しかり、
これらは結局「体罰」の強けりゃ何でも良い論理であって、
そこにはスポーツによる精神性の向上が全く欠落しているあたり、
ここで体罰指導を徹底的に見直すことも必要だなぁと
強く思う次第。