ソーシャル・ネットワーク

ひょんなことからポッカリ時間が空いた本日夕刻前、
ずっと見たいと思いながらも忙しさに見に行けてなかった
ソーシャル・ネットワークを箕面109シネマで鑑賞。

現代のIT関連天才物語の映画はスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの
「パイレーツ・オブ・シリコンバレー」が すぐに思い出されるのだが、
あちらは70年代からのお話なので、割とヒッピーやロックのテイストで、
イメージはイケイケドンドンな感じ。

対して本作は言ってみれば「iMac以降の世界」なわけで、
ツールによるコミュニケーションが進めば進むほど孤独化へ向かう心情と
世間の飢餓的なコミュニケーション欲求からくる経済的成功とのギャップが、
ノイジーなアンビエントとピアノのBGMに包まれて浮き彫りにされ、
とても「今」な感じ。

主人公マークの頭の良さに対するあまりのリアルコミュニケーション力の低さは、
自分も含めて今の人間の一番の課題のような気がする。

タイトルが「SNS」や「facebook」でなく「ソーシャル・ネットワーク」なのは、
そういった現代の人間のドラマを描いているからなのだろうなぁと思う。
個人的にはこういう孤独な感じの映画はとても好き。