さや侍


仕事帰りに109シネマにて「さや侍」鑑賞。

率直な感想、なんかとってもえぇ映画や〜ん!という感じ。
映画としてとても良い!!

もちろん監督が監督なので随所におもろさ満載なのだが、
それは作品に対してオーバーではなく、ホントに無駄が無い。
時代劇というフォーマットもこの話とギャグのためには最適だし、
この映画全てが話を語るためにある感じ。

見終わったあと、この映画が北野武監督の「座頭市」と
面白い関係にあるのではないか?と思った。

「座頭市」も人物や設定は架空。時代劇フォーマットを使った創作の上に、
北野監督のギャグがあり、シーンも時代劇にとどまらない広がりがあった。

違いといえば、「座頭市」は日本の映画の中では「スタンダード」で
企画としてとても安全。

その意味ではギャグと叙情を映画という形で成立させてしまっている
「さや侍」は映画としてちょっと凄いなぁと感じた。

ちなみに音楽もよいなぁと思っていたら清水靖晃!
このあたりも北野版「座頭市」と通じるところがあるなぁなどと思ったりw。