「魍魎の匣」を見る

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夕刻から箕面の109シネマへ行って「魍魎の匣」を見る。
前作とかなり雰囲気が変わっているという前評判を聞いていたのだが、
確かに原作を少し離れ、映画版の世界を作っている感じ。
ただ、やっぱり1本の映画としてはかなりキツい。
なんというか、作りにおいて非常に荒さを感じるのだ。
例えば某アニメーションが3部作で一つの話を製作するのに、
なぜ長尺の物語を一度に終わらせようとするのか?
1編が1000ページを超える「京極堂シリーズ」の濃さを反映するなら、
少なく見積もっても前編、後編に分けなきゃむりだと思う。
そこへ投資が出来ないあたりに、日本の映画の限界を感じる。
どうせ京極堂シリーズを作るなら、短編ものの「百器徒然袋」あたりを
阿部ちゃんメインで作れば絶対当たると思うのだがなぁ。