「太陽」を見る

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やっとソクーロフ監督の「太陽」を見ることが出来た。
十三の第七藝術劇場で明日までだったので、休みを避けて今朝一番の回をシゴト前に鑑賞。
詳しくは書かないけど、いやーよかった。劇場で見といて正解。
96席という劇場の「昭和」な雰囲気もあって、映像の色彩が生み出す独特の斜陽感がいっそう引き立って感じられた。
ところで東京から公開が始まってすでに2ヶ月ほどたっているこの映画、他メディアで取り上げられないのが、
オバタとしてはどうも腑に落ちない。
確かにこれは映画なので「史実」でない部分もあるかもしれないけれど、
なぜ昭和天皇が「総玉砕」という選択をしなかったのか?
その選択の背景に、昭和天皇が何を「最も守るべきもの」として考えていたのか?
なんてことを、この映画は認識させてくれる希有な作品なのに、このことが取り上げられないのがとても惜しい。
おりしも今日の新聞(夕刊)には「明日は憲法9条が生まれた日です」と意見広告が出ていた。
皇位継承問題なんぞも含めて、日本はもう一度60年前に戻って、
「まず最初に何が大事か」「その次は何か」ってところから考え直したほうがいいんじゃなかろうか?
※「太陽」は関西圏ではまだまだいろんなところで上映されているようなので、
 各位ご興味あられる方は、ぜひぜひご鑑賞をお薦め致します。