「憲法九条を世界遺産に」を読む

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ちょうど昨年の今頃は中沢新一さんの「僕の叔父さん 網野善彦」を読んで、お二人の素敵なつながりのみならず、
その関係の上に脈々と流れる「人が人に何かを手渡して深めていく」現場をかいま見るような疑似体験に、
ちょっと身震いするほど感動していた。
で、昨日仕事に行く途中で買い求めたこの本、今度は「叔父」たる中沢さんと「甥」たる爆笑問題の太田さんの
「精神的冗談関係」を感じずにおれない対談集になっていて、そこにもやはり「人を媒介とした成熟過程」を
オバタは感じてしまうわけです。
つまり、オバタにとっちゃむちゃくちゃ面白いんですわ、この本。オバタは昨夜3時間で読み切ってしまった。
おりしも首相が終戦記念日に靖国参拝でピィヒャララな今日この頃に、このタイトル(そして話題)は実にタイムリー。
こういう世間との絶妙なシンクロ率をたたき出す最近の中沢さんや太田さんの思考は、
それを好むと好まざるを別にして、ぜひぜひ「オトナのたしなみ」として知っておくべきことなんじゃないかと思う次第。
お勧めです。