アースダイバー

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ああああああーっ!すげーです。長らく遠のいていた「本からの風」が吹いてきましたよ。
さすが中沢さんです。
まだ2章を読み終えたばかりですが、行を追うゴトにグイグイと意識が走ります。夏の
粘着質な暑い空気の中を、風防をとっぱらったバイクで切り裂くように進んでいくあの
感触。まさにタイトルどおりのダイブ感覚。
しかもそのダイブは日々踏みしめている大地へ向かって行われているのですよ。本書の
中では、東京でそれが行われているのですが、それはそのまま同じ島に住むオバタの
足下にも繋がっているというこのダイレクト感!!
オバタにとっちゃ、こりゃドラッグです。テキストドラッグ。せき止めシロップなんぞ目じゃ
ないです。
あぁ、これだから読書はやめられんです。うほっ!誰にもお奨めしません。こんなに素敵な
眩暈は、オバタだけで味わいたいですから。